オフィスで周りを気にせず集中!デスクで香らせるアロマの具体的な方法
オフィスでの集中力維持にアロマを活用する
オフィスでの業務中、周囲の音や様々な情報に気を取られ、集中力が途切れがちになることは少なくありません。特に企画職のような業務では、深く思考する時間が必要とされる場面も多いかと思います。このような時、アロマ(精油の香り)の力を借りて、心地よく集中できる環境を整える方法があります。
しかし、オフィスは共有スペースであり、個人の香りが周囲に影響を与える可能性も考慮する必要があります。アロマを使ってみたいけれど、香りが広がりすぎて周りの迷惑にならないか心配、という方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、オフィスで周りを気にすることなく、自分のデスク周りだけでひっそりとアロマを楽しむための具体的な方法と、選び方のポイントをご紹介します。アロマが初めてという方にも分かりやすくご説明しますので、ぜひ参考になさってください。
なぜオフィスで「自分だけ」に香らせる必要があるのか
アロマの香りは、個人の好みや体調によって感じ方が異なります。ある人にとっては心地よい香りが、別の人にとっては不快に感じられる場合もあります。また、アレルギーや香料過敏症の方もいらっしゃいます。オフィスという多様な人々が集まる空間では、個人の香りが意図せず周囲に影響を与えてしまう可能性があることを理解しておくことが大切です。
そのため、オフィスでアロマを使用する際は、「香りを広く拡散させない」「自分のデスク周りのごく限られたスペースだけで香りを楽しむ」という配慮が求められます。これが、「自分だけ」に香らせるという考え方です。
デスクで香りを広げずに楽しむ具体的な方法とアイテム
香りを広い空間に拡散させず、自分の周囲だけで香りを感じるためには、特定のタイプのアロマアイテムを使用するのが効果的です。初心者の方でも手軽に始められる方法をいくつかご紹介します。
1. アロマストーン、アロマウッド、素焼きプレート
これが最も香りが広がりにくい方法の一つです。電気や火を使わず、素材そのものに精油(植物から抽出された香りの成分を凝縮した液体。エッセンシャルオイルとも呼ばれます)を数滴染み込ませて使用します。
- 特徴:
- 電源不要で安全性が高い。
- 香りの広がりが非常に穏やかで、デスク周りなど狭い範囲に留まりやすい。
- デザイン性の高いものもあり、インテリアとしても馴染みます。
- 使い方:
- ストーンやウッドの凹み部分などに、集中したい香りの精油を1〜3滴垂らします。
- デスクの上に置くだけです。
- 香りが弱くなったら、再度精油を垂らしてください。同じ香りを使い続けるのがおすすめです。
2. ロールオンアロマ
これはアロマオイル(精油を植物油などで希釈したもの)を、直接肌に塗布するタイプのアイテムです。
- 特徴:
- 完全にパーソナルな使い方。香りが周囲に広がる心配はほとんどありません。
- ポーチなどに入れて持ち運びやすく、必要な時にすぐに使えます。
- 精油が希釈されているため、肌に直接使用できます(※使用上の注意をよく確認してください)。
- 使い方:
- 手首の内側や耳の後ろなど、体温の高い部分にロール部分を当てて塗布します。
- 香りは塗布した本人だけが感じられます。
3. アロマスプレー
精油を無水エタノールや精製水で希釈して作る、または市販されているスプレーです。
- 特徴:
- 手軽に香りを広げられますが、使い方によっては香りが拡散する可能性があります。
- リフレッシュしたい時などに便利です。
- 使い方(オフィスでの配慮):
- 空間に直接噴霧するのは避けてください。 香りが広がりすぎてしまいます。
- ハンカチやコットン、自分の衣服の目立たない部分などにごく少量スプレーし、それをデスクに置くなどして香りを楽しみます。
- 換気を意識しながら使用することが望ましいです。
4. 小型パーソナルディフューザー(USB式など)
USB給電などで動作する、非常に小型のディフューザーです。ネブライザー式や超音波式、ファン式などがあります。
- 特徴:
- 比較的香りの立ち上がりが良いものがあります。
- デスクのUSBポートから電源を取れるため便利です。
- 使い方(オフィスでの配慮):
- 超音波式やネブライザー式は、種類によっては周囲にある程度香りが広がる可能性があります。隣席との距離などを考慮し、使用は慎重に検討してください。
- 精油の量を少量にし、短時間使用に留めるなどの工夫が必要です。
- ファン式でフィルターに精油を垂らすタイプは、比較的香りの広がりを抑えやすい傾向があります。
- 周囲の方にアロマを使用していることを伝え、了解を得るのが最も望ましいです。
デスクワークでの集中におすすめの香り
集中力をサポートするといわれる精油はいくつかあります。代表的なものをご紹介します。
- ローズマリー: シャープで清涼感のある香り。思考をクリアにし、活力を与えると言われます。ただし、刺激が強い場合があるので少量から使用してください。
- レモン: フレッシュで爽やかな香り。気分を明るくし、集中力を高める効果が期待できます。多くの人に好まれやすい香りです。
- ペパーミント: クールで刺激的な香り。眠気覚ましや気分転換に役立ちます。鼻詰まりを解消したい時にも良いでしょう。こちらも少量からの使用がおすすめです。
- ユーカリ: 清涼感のあるスッキリとした香り。呼吸を楽にし、頭をクリアにするのに役立ちます。
- ティートリー: 清潔感のある、やや薬草のような香り。気分転換やリフレッシュに適しています。
これらの香りを単体で使うほか、集中力アップを目的としたブレンド精油も市販されています。初めての方は、まずは単品の精油から試してみたり、信頼できるブランドのブレンド精油を選んでみるのが良いかもしれません。
オフィスでアロマを使う上での大切な注意点
デスクでアロマを楽しむ際に、周囲への配慮以外にもいくつか注意しておきたい点があります。
- 精油は直接肌につけない(ロールオンタイプなどを除く): 精油は濃度が高いため、肌に直接つけると刺激になる場合があります。必ず薄めて使用するか、肌に直接使用しないアイテムを選んでください。
- 精油の量は少量から: デスク用のアイテムでも、精油をたくさん垂らせばそれだけ香りは強くなり、広がりやすくなります。最初は1〜2滴から試して、香りの立ち方を確認してください。
- 換気を心がける: 定期的に窓を開けるなどして換気を行うと、オフィス全体の空気が入れ替わり、特定の香りがこもりすぎるのを防ぐことができます。
- 体調や気分に合わせて: 香りの感じ方はその日の体調や気分によって変わります。無理に使い続けず、心地よいと感じる時に楽しんでください。
- 周囲の方への配慮を伝える: 可能であれば、席の近い方などに「デスクで個人用にアロマを使っています。もし香りが気になるようでしたらお声かけください」などと一言伝えておくと、より安心して使用できます。特に敏感な方がいらっしゃる可能性も考慮し、使用する香りやアイテムを選ぶことも大切です。
- 会議室や食事休憩中などは避ける: 共通の空間や食事の場では、個人のアロマの使用は控えるのがマナーです。
まとめ
オフィスで集中力を維持するためにアロマを活用することは、デスクワークの質を高める有効な手段の一つです。しかし、共有スペースであることを踏まえ、周囲の方への配慮を忘れずに行うことが重要です。
アロマストーンやアロマウッド、ロールオンアロマなど、香りが広がりにくいアイテムを選び、自分だけのパーソナルな香り空間を作ることから始めてみてはいかがでしょうか。ローズマリーやレモン、ペパーミントといった集中におすすめの香りを少量から試し、ご自身のワークスタイルに合ったアロマの楽しみ方を見つけてください。
周囲への心遣いを持ちながらアロマを取り入れることで、より快適で集中しやすいオフィス環境が実現できるでしょう。